アガベって放っておくと直ぐ虫に食われます。
特に危険なのは、虫に食われた状態なのかどうか分からず放置してしまうことです。
虫食いは最悪の場合枯らしてしまうので注意しましょう。
ドーモ人柱冨蔵です。
100株以上アガベを育てた経験から、アガベを枯らさず育てる方法や育成のコツを発信してきます。Twitterでは植物育成に役立つ方法を発信していきますので、気軽にフォローください Twitterアカウント⇒@Tommy_steel_ht
この記事では、アガベに虫がついたかどうか、どうすれば駆除できるのか解説します。
この記事を読めば虫が発生しても冷静に対処できるようになります。
どんな虫がつくの?
アガベに集まる虫と言えば、主に3つに分けられます。
特にアザミウマは
・生まれるサイクルの短さ
・薬品への耐性がつきやすい
等の理由で一番気を付けなければならない虫と言えます。
最近よく話題になるのは”アガベマイト”と呼ばれるダニです。
これは目に見え難い小さな虫で、葉の状態で判断するか、虫メガネ等で拡大して探すしかなさそうです。
アザミウマ
先ずは一番注意しないといけない虫になります。
外観 | |
サイズ | 1~2mm |
発生時期 | 4~10月頃 |
生育サイクル | 20日/1サイクル |
卵を産む場所 | 葉の表面 |
卵の数 | 100個 |
この虫が厄介なのは、サイクル数が短いということと、農薬の耐性がつきやすいということです。
特に、農薬の耐性がつくと農薬が効かなくなり、取り返しが付かなくなります。
徹底的に尚且つ確実に駆除することが重要になります
カイガラムシ
アザミウマに比べてあまり見かけることが無いカイガラムシも、アガベにつく虫の一種です。
貝殻のような見た目から、そのまま”カイガラムシ”と命名されています。
外観 | |
サイズ | 2~10mm |
発生時期 | 5~8月頃活発(活動は一年中) |
生育サイクル | 1年/1サイクル |
卵を産む場所 | 成虫の表面 |
卵の数 | 200個 |
こちらは生育サイクルが短くないため、一気に爆発的に増えることはありません。
ですが、殻で農薬をガードするので農薬が効きにくいという厄介な特徴があります。
サイズが比較的大きいので見分けは付きやすいです
ダニ
注意しなければならないダニはいくつかあって、ハダニやアガベマイトは代表的な種類です。
外観 | |
サイズ | 1mm以下 |
発生時期 | 春, 秋 |
生育サイクル | 30日/1サイクル |
卵を産む場所 | 葉の表面 |
卵の数 | 100~300個 |
こちらは兎に角小さくて見えないので、葉の症状からある程度予想しなければなりません。
30倍に拡大してようやく見えるようなレベルです。
生育サイクルの短さ、増えるスピード共にアザミウマと同レベルです(しかも見えない)
虫に食われたらどうなる?
虫がついた場合、症状をよく見て何が蝕んでいるのか早急に判断する必要があります。
アザミウマの喰い痕
アザミウマは蚊のようにストロー状の口を葉に刺して養分を吸います。
そのストローを刺した部分がかさぶたのように点々と痕が残ります(画像参照)。
アザミウマの口はあまり強くないので、柔らかい葉を好んで吸引する特性があります
カイガラムシの喰い痕
実は個人的には遭遇したことのない虫です。
アザミウマのように葉の養分を吸汁するタイプで、画像のように吸われた部分が白っぽくなるようです。
アガベ虎の巻には結構載ってるんですけど、全然見たことも無いです。
殻状になっているので、ベニカ等のスプレーは効きにくいので、物理的に取り除くのがいいそうです
ダニの喰い痕
こちらの虫もアザミウマ同様葉っぱの中の汁を吸うタイプです。
画像のように葉先に点々と痕がありますよね?これが吸った痕になります。
小さいので手に取って良く見ても全く姿は見えません。
ちなみに、乾燥した環境を好むそうなので、アガベとの相性はバッチリですね、、、
アザミウマやカイガラムシと比べて極端に小さく見つけ難いため、注意して観察しよう
どうやって対処すればいい?
基本的には農薬で駆逐することになります。
予防のために水に溶ける顆粒タイプの農薬を使用しておいて、
それでも虫がつくようならスプレータイプの農薬か、水没させて仕留めましょう。
目に見えて湧いているとき
オルトランを吸わせてても虫が湧いた場合は、強制的に排除するしかないです。
なので、今回は2パターンの対処方法を紹介します。
スプレー直射
先ずは基本となるスプレーによる退治です。
基本的な成分は一緒で、殺虫成分 + 界面活性剤の組み合わせになります。
界面活性剤?なんで?って思いますよね。
実は、虫は気門と呼ばれる空気を取り込む穴があるんですが、
その穴から水が入らないように油のような成分で弾く性質があります。
界面活性剤は親水性があるので、油に弾かれずに気門から殺虫成分を虫の体に入れることができます。
水没
虫も呼吸をするので、水没させて窒息させれば一挙に退治することができます。
ただ、虫は30分水没させても死ななかったりします。
理由は、気門と呼ばれる空気の穴を油で弾いてガードしているため、
気門から水が入っていかないからです。
水没で駆除する場合のコツを解説していますので、興味があれば是非読んでみてください。
予防したいとき
先程も言いましたが、基本は水に溶ける顆粒タイプの農薬を定期的に土に仕込むのが一般的です。
大体1~3か月に一度土に撒いておけば、水遣りの際に水に溶けてくれるので簡単です。
個人的にはオルトランDXをオススメします。
というのも、オルトランDXの成分はアガベにつく虫大体に対応しているからです。
最近よく話題に上がるアガベマイトにはあまり効果が無いと聞きます
まとめ 定期的な観察が一番重要
はっきり言って虫はとても厄介です。
一度湧くと駆除するのは難しい場合が多いので、いち早く気が付くために状態を定期的に観察することが重要です。
少しでも何かおかしいな。ということを気が付けるようになるために日々観察しましょう。
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