アガベを育ててると、なんだか調子が悪そうなんだけど原因がわからないし、
どうすればいいのか判断できずに放置してたりしませんか?
原因によって取るべき対策が異なるので、記事に記載した症状と自分の株を見比べて、
アガベが弱る前に対策してあげましょう。
ドーモ人柱冨蔵です。
100株以上アガベを育てた経験から、アガベを枯らさず育てる方法や育成のコツを発信してきます。Twitterでは植物育成に役立つ方法を発信していきますので、気軽にフォローください Twitterアカウント⇒@Tommy_steel_ht
この記事ではアガベを弱らせる症状と原因について解説していきます。
この記事を読めば弱ったアガベを正しい方法で立ち直らせることができます。
弱ったアガベの症状一覧
基本的には画像から該当しそうな症状を見つけて対処してください。
アザミウマ
アザミウマは葉に針を突き刺して中の養分を吸い取ります。
その際に、画像の赤丸のように点々とした模様がつくのが特徴です。
この虫は生育サイクルも短いので、放っておくと爆発的に数が増えて手が付けられなくなります。
葉が柔らかい成長点付近に住み着くと、たちまち枯れてしまうこともあるよ
発生時期 | 4月~10月 |
特長 | 葉の表面に点々と模様がつく |
対策 | ・水没(ドブ漬け) ・農薬によるせん滅 |
こちらにアザミウマを強制的に鉢から排除するやり方を記載していますので、
お困りの方は是非ドーゾ
水没(ドブ漬け)は蒸れのリスクが伴うので、その場合はベニカや花いとし等の
農薬を散布して撃退しましょう。
活躍頻度が高いので、購入する場合は大きめの容量のものを購入することをオススメします。
カイガラムシ
カイガラムシもアザミウマ同様葉の表面に針を刺して、中の養分を吸い取ります。
その際に吸い痕が残ることと、排泄物によってカビが生えるのでアガベを痛める原因になります。
アザミウマ程駆除が難しいわけではないですが、体が殻に覆われると薬剤が効きにくくなるので
早めの対処が必要です。
発生時期 | 5~7月 |
特長 | カビ等の発生で葉が黒く変色する |
対策 | ・農薬による予防 ・物理的に除去 |
炭疽病
こちらの株を見てもらうと、黒く変色している部分がありますよね?
これが炭疽病の症状です。
炭疽病は菌によるもので、やっかいなことに近くの株に伝染していきます。
なので、先ずは急いで症状が出た葉を剥ぐことと、伝染する危険があるので他の株から離して
管理することを覚えておきましょう。
発生時期 | 4~10月頃 |
特長 | 葉の表面が黒く変色する |
対策 | ・症状が出た葉を剥ぐ ・乾燥させる |
軟腐病
初期症状は中央の葉のように白く変色して、放っておくと右側の葉のように
黒く変色していきます。
放置すればするほど葉の中の細菌が増殖していきます。
何も手を打たないと最終的に株全体に症状が広がって枯れてしまうので早めの対処が必要です。
炭疽病と同じく伝染するので、他の株にうつらないように当該の株を隔離しよう
発生時期 | 梅雨~夏(湿度が高い時期) |
特長 | 葉が白く変色⇒最終的に黒色に変色 |
対策 | 症状が出た葉を剥ぐ |
蒸れ
こちらの画像を見ていただくと分かる通り、葉の根元の方が透明に変色しています。
放置しているとこの変色が成長点にまで達してしまって最悪の場合枯れます。
蒸れは基本的に水はけが悪くじめじめした状態で、菌が大繁殖して葉の細胞を破壊します。
蒸れが起きた原因にもよりますが、症状が出た葉は剥いで乾燥させてやりましょう。
蒸れが発生するのは根元に限らないので、よく観察して見逃さないようにしよう
発生時期 | 梅雨、真夏、冬 |
特長 | 葉が透明になる |
対策 | ・透明の葉は取り除く ・水はけのいい土に変える ・乾燥させる |
植え替えがなぜ必要なのかということを解説していますので、是非読んでみてください。
葉焼け
こちらの症状は、あまり日光に当たるのに慣れていない春先や、
光が強すぎる真夏なんかに起こりやすいです。
この場合は特に葉をどうこうするとか、薬剤を散布するといった対策は不要で、
兎に角光が強すぎるので遮光してあげましょう。
発生時期 | 一年中(特に春先、真夏) |
特長 | 葉の表面が白く変色する |
対策 | 遮光ネットで遮光する |
凍傷
これは王妃雷神という品種なんですが、左側が凍傷になる前の状態で、
右側が凍傷一歩手前の状態で、ツヤも無く明らかに調子が悪いのが見て取れます。
発生時期 | 12月~3月頃 |
特長 | 葉緑体が破壊されて凍る |
対策 | 10℃以上の環境に移す |
品種ごとに耐寒温度が異なりますので、株の状態を見ながら少なくとも10℃以上の環境に移しましょう。
ちなみに、ざっくりした耐寒温度はアガベ虎の巻に載ってますのでお持ちでない方は是非ドーゾ。
こちらの書籍は他に使い道あるのかどうか知りたいかたは以下の記事を参考にしてみてください。
葉が赤くなる
画像のように緑だった葉っぱが赤く変色することがあります。
これは、水と光のバランスが崩れている証拠で、どちらかが不足しています。
例えば植え替え直後に水が吸えない場合、水が吸えないのに光が多いと赤くなります。
逆に、水は十分吸えているのに、光が強すぎると赤くなります。
発生時期 | 一年中(植え替え直後、水切れ時) |
特長 | 葉が赤くなる |
対策 | ・根が生え揃うまで遮光 ・水遣り |
葉が赤くなる原因について、メカニズムを解説している記事がありますので、是非ドーゾ
まとめ 放置せずに対処しよう
どれも経験が無いと判断できないので、先ずは自分の株とこの記事の画像を照らし合わせて、
それっぽいなという症状があったら対策を試してみることをオススメします。
仮に見誤る場合があったとしても、今後の経験値の蓄積にもなるので、
考えることを諦めずにどんどんチャレンジしていきましょう。
その経験が園芸を上達させることは間違いありません。
是非楽しい園芸ライフを送りましょう♪
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