アガベ子株発根の最も重要なことは”腐らせないこと”
海外から輸入されたものや、誰かが育てた親株から取り外した未発根の子株。
恐らく、数万円もする立派な親株は買えないけど、子株なら手が出せる金額ですし、
子株から大きく育てていつかは立派な親株にしたい。そう思って未発根の子株を購入した方も
少なく無いと思います。
ですが、発根管理を間違えるとせっかく購入した子株も腐らせてしまいます。
今回は腐らせないようにアガベ子株の発根管理のコツを教えたいと思います。
ドーモ人柱冨蔵です。
100株以上アガベを育てた経験から、アガベを枯らさず育てる方法や育成のコツを発信してきます。Twitterでは植物育成に役立つ方法を発信していきますので、気軽にフォローください Twitterアカウント⇒@Tommy_steel_ht
下準備
物品準備
準備するものがいくつかありますので予め購入しておいてください。
- ハサミ or カッターナイフ
- ライター
- ダコニール
- オキシベロン or ルートン
根の処理
時間が経っている子株の場合、根生える部分が茶色く固いかさぶたのようになっていると思います。
その部分をハサミ若しくはカッターで剥いで、白い根を出してください。
その際、殺菌のために刃先をライターで炙っておくと良いです。
下葉の処理
枯れかけている葉がある場合、その葉が邪魔をして根が出ない場合もあるため、
根本から千切って株から外してください。
殺菌
ダコニールを100倍に薄めた希釈液に株を12時間程度ドブ付けして殺菌してください。
乾燥
2~3日程度傷口を乾燥させます。
発根促進剤塗布
根の部分を100倍に薄めたオキシベロンの希釈液に1日付けてください。
若しくは粉状のルートンを根の部分に塗布してください。
これで発根が促されるはずです。
植え付け
子株発根初心者に圧倒的におすすめなのが”土耕栽培”です!
土耕栽培のメリット
- 腰水管理により管理が圧倒的に楽
- 発根後徒長しにくい
- 発根後の植え替えの手間が掛からない
- 株が腐りにくい(←コレ一番重要)
水耕栽培で出た根は水を暫く水を与え続けないと枯れる可能性があるよ
土耕栽培のデメリット
- 水耕栽培に比べて発根に時間が掛かる
- 発根したかどうか分かりにくい
※せっかく購入した株が発根したかどうか毎日どうしても確認したい場合は水耕栽培をお勧めします。
用意するもの
- 鉢
- プラステラ90がオススメ
- 大きい株の場合はプラステラ105でもOK
- 土耕の場合でも発根確認したい場合は透明のペットボトルを切り出しても良い
- 土
- 小粒鹿沼土3
- 小粒赤玉土3
- バーミキュライト1
- 小粒軽石orパーライト1
- 燻炭1
- 肥料1
- 篩い(網目は1~1.5㎜程度)
培養土を作る
- 先ずは鹿沼土と赤玉土を篩いに掛けて細かい土を落とす
※基本的にアガベは水はけの良い土を好むため、篩いの網目より細かい土があると水はけが悪化する。 - 前節の割合でよく混ぜる
アガベの植え付け
- アガベを植え付ける容器に作成した培養土を入れる
- 底から流れ落ちる水が透明になるまで水を培養土に掛ける
※篩いに掛けて取り切れなかった砂塵を落とすイメージで水を散水する - 中央に1~2㎝程度の深さの窪みを作り、株を入れる
- 株が動かないように株元の隙間を埋める
アガベ植え付け後の発根管理
以下に注意して発根管理しましょう。
- 葉が動くまで(根が出るまで)日陰で管理すること
- 水遣りは乾いたら十分あげること
- 腰水管理でもOK(この方が楽)
※但し、水は腐るので3日に1回は交換すること - 葉が4枚程度に展開するまではこの水遣りのままでOK
未発根のアガベが発根したかどうか気になると思いますが、そこはグッとこらえて気長に待ってあげれば発根しますので、下手に水耕栽培して枯らしてしまうよりは土耕栽培の方がよっぽど良いと思います。
以下に今回の発根管理で使用した用品を載せておきます。
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