ネット上でいくつも紹介されているアガベの発根方法ですが、結局どの方法で発根管理すればいいの?
テクニックが記載されているけど、それって本当に効果あるの?等疑問に思ったことはありませんか?
この記事では、以下の内容で解説し、考えられる最適解を提案していこうと思います。
・発根管理の種類とメリット、デメリット
・おすすめの発根促進剤(ルートンとオキシベロンどっちがいいの?)
・枯らさず高い確率で発根させる方法
ドーモ人柱冨蔵です。
100株以上アガベを育てた経験から、アガベを枯らさず育てる方法や育成のコツを発信してきます。Twitterでは植物育成に役立つ方法を発信していきますので、気軽にフォローください Twitterアカウント⇒@Tommy_steel_ht
根が出る際に植物内で起きていること(メカニズム)
ネットやSNSを検索すると、水耕栽培がいいらしいとか、いやいや土耕栽培が安定してていいよとか、
暗所に移すと一発で発根しましたー♪ヤッター!!みたいな記事が散見されますが、
結局のところ何すれば発根するのよ。。。と疑問に思われている方も多いと思いますので、
私の知識の範囲内でメカニズムを紐解いていきたいと思います。
発根には植物ホルモンのオーキシンが不可欠
”オーキシン”という植物ホルモンが作用しないと発根は起きません。
ですので、このホルモンの性質を理解すれば自ずと発根のメカニズムが理解できます。
このホルモンは以下のような特徴を持つとのこと。
- 茎先端で生成される(要は葉の先端)
- 茎の先端から根の方に向かって移動する
- 光を避けて移動する
オーキシンが幹の部分に集まって活発化する
発根前、植物ホルモンのオーキシンが根の付近に集まる。
ある一定の濃度(これは植物の種類による)になると細胞分裂が進んで発根する。というメカニズムです
じゃあオーキシンの性質を活かしてどのように発根を促進させるのか。
植物内のオーキシンを根に集める
未発根のアガベに根を生やすためには”オーキシン”を以下の手順で誘導してあげることが必要不可欠!
- 光を避けて移動するという性質を利用するために幹の部分を覆う
- 葉の部分に光を当てて幹にオーキシンを誘導する
水耕栽培の場合は幹が隠れるような処理が必要(水を入れた容器を紙で覆う等)
発根管理の種類とメリット、デメリット
発根管理は大きく分けて水に株を直接漬ける水耕栽培と、株を土の上に置いて管理する土耕栽培の
二種類あり、特徴は以下の通りです。
●メリット
・強制的に水を吸わすので、発根スピードが早い
・発根したかどうか一目瞭然
●デメリット
・水の吸わせ過ぎで株が枯れる
・根が細く弱いため、土に移した際に根にダメージを与えやすい
・水が腐るので水を替える手間が掛かる
●メリット
・自然に水が吸えるため、枯れる心配が少ない
・オーキシンを根に集めやすい
・発根後に植え替える手間がない
●デメリット
・根が出ているかどうかわかりにくい
・水耕栽培に比べて発根までに時間が掛かる
おすすめの発根促進剤(ルートンとオキシベロンどっちがいいの?)
一般的に使用されているルートンやオキシベロンもオーキシンが含有している発根促進剤です。
それぞれの特徴を整理してみましたので、費用対効果を考えて選んでいただけたらと思います。
先ずは住友化学園芸のルートンです。
・1個400円程度と安価
●デメリット
・パウダー状なので、濃度を変えることができない
・ホームセンターに売ってないことが多い
次はみんな大好きアグロサイエンスのオキシベロンです。
恐らく商品名もオーキシンから来ていると思います。
・希釈して使用するので濃度を変えることができる
●デメリット
・小ボトルが売っていないので少し高価
・ホームセンターに売ってないことが多い
個人的には少し値段は高いですが、発根管理する植物に適した濃度に調整できるオキシベロンを
強くお勧めします。
枯らさず高い確率で発根させる方法
メカニズムの観点からは土耕栽培が最適解
水耕栽培でも根の部分を暗くすれば発根し易くなると思いますが、根の部分を確実に暗くできるのは
やはり土耕栽培です。
発根後植え替えの際に根を傷付けるリスクも考慮すると、やはり土耕栽培が適していると思います。
どうしても早く発根させたい場合は水耕栽培になりますが、その場合は以下のように根の部分を
覆って遮光してあげてください。
水耕栽培の手順の記事も載せておくので、参考にしていただければ幸いです。
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