人が育てた完成されているアガベを買って好きなお酒を片手に愛でる。
それもアガベの楽しみ方の一つです。
個人的には自分で実から発芽させて形を整えていく方が、遥にやり甲斐や達成感があるので、
是非トライしていただければと思います。
以下の流れで種の入手方法から発芽管理方法の注意点まで、誰でも簡単にトライできる方法を発信します。
・どんな種類がおすすめ?
・失敗しない発芽管理方法は?
ドーモ人柱冨蔵です。
100株以上アガベを育てた経験から、アガベを枯らさず育てる方法や育成のコツを発信してきます。Twitterでは植物育成に役立つ方法を発信していきますので、気軽にフォローください Twitterアカウント⇒@Tommy_steel_ht
どこで入手すればいいの?
知名度No.1のSeed stock
種から多肉植物を育てた事がある方は一度は目にしたことがあると思います。
日本で最も知名度が高いレア種子のショップです。特徴は以下の通り。
・アガベ以外にも品揃えが充実している(パキポディウムやディッキア等)
・値段は普通。高過ぎず安過ぎない。
・¥3000以上で送料が無料
・マニアックな品種は少ない印象
特に失敗したくない初心者にはお勧めのショップになります。
ハズレもあるかも?ヤフオクやメルカリ、フリマサイト
海外ショップから個人輸入して販売している方も多く、マニアックな品種も多い。
・レア品種は値段が比較的高め
・種の鮮度の信頼性が低い(種は新しい方が発芽率が高いため、結構致命的)
・間違った品種の種を掴まされても分かるまでに数か月掛かる
但し、品物の都合上間違った品種の種を掴まされるリスクがあります。
また、レア品種が多い反面、詐欺に合ったと分かるまでに数か月掛かるため泣き寝入りになる可能性があるので注意です。
日本での流通が少ないレア種子を入手できる可能性が高い海外ショップ
私は人と違うユニーク品種を育てたいという方にお勧め。
・種子の代金以外に”検疫証明書の発行代金”、”送料”、”支払い手数料”が別途掛かります
・当然全て英語です
どんな種類がおすすめ?
昨今人気の品種を私の独断と偏見で紹介します。
アガベ チタノタ オテロイ
アガベで現在高騰している種類の内、いくつかはこのオテロイの選別個体と言われています。
は?選別個体って何やねん。
となると思うので簡単に説明すると、実生の中でユニークな特徴を持った個体のことです。
アガベを増やす場合、株の脇からニョキニョキと出てくる子株を親株から取って分けます。
その子株は親株の遺伝子を色濃く引き継ぐため、ユニークな特徴も引き継ぎます。
実生では、中には珍しい特徴を持つ個体が現れるかもしれないところが醍醐味です。
アガベ ホリダ
次に、美しさと鋸歯の荒々しさが融合した”ホリダ”という品種を紹介します。
チタノタ程禍々しい棘ではないものが多いですが、上品な葉に大きな棘が特徴的です。
そのためこちらも人気でアガベ好きなら一株は必ずと言っていいほど育てている方が多い印象です。
アガベ 笹の雪
最後に、とても変わった模様のアガベを紹介します。
こちらは本当に同じアガベという品種なの?と疑ってしまいたくなるような模様です。
特に”ペンキ”と呼ばれる模様が特徴的のアガベです。大きくなると葉が均一に生えそろいとても美しいアガベです。
失敗しない発芽管理方法は?
失敗しないためのポイントは以下の3つ
・温度を20~25℃程度に保つ
・発芽するまでは湿度は可能な限り高める(蓋付きの容器で湿度を保てばOK)
先ずはダコニールで殺菌
※湿度を高く保つことで発芽し易くなるのですが、その反面雑菌が繁殖し易くもなります。
そのため、ダコニール等の消毒液に漬け込むことで、種の表面が殺菌剤でコーティングされてカビなどの雑菌から種を守ることができます。
※ダコニールに漬け込む目安は12時間程度でOKです。
ダコニールは大きなボトルを購入することをおススメします。
なぜなら入手性が悪い(ホームセンターで売っていないことがある)、
他の使い道も多岐にわたります。
調子が悪い葉っぱを千切った後の抗菌用に使ったりするよ
土を熱湯消毒
先ずは熱湯で土を消毒します。
熱湯を掛けることは土の中の雑菌を死滅させるためにとても有効です。
土はホームセンターで売っている種蒔き用の保水性の高い土でOK。
なぜなら、小苗の間は根が弱いので水切れすると一発で枯れたりするからです。です。
ダコニールで殺菌した種を土に撒く
次にいよいよ種蒔きです。
殺菌消毒した土の上に種を寝かして乗せればOK。
ですので、特に特別なことは必要ありません。
蓋若しくはラップ等で湿度を高める
最後に、容器に蓋をして容器内の湿度を高めましょう。
また、容器の蓋には、中の空気が入れ替わるように切り込みを入れておくなど通気することが必要です。
LEDライト、育苗ヒーター等で光と温度を適切化する
温度と湿度が低い冬場は小苗にとっては特に厳しい季節です。
そのため室内で発芽管理する場合は
LEDライトに当てること、
育苗ヒーターで温度を高めておくこと
が発芽率UPには重要です。
また、冬に大きなアガベを室内管理する際にも重宝しますので、買っておいて損は無いかと思います。
最後に、私が普段使用しているアイテムを載せておきます。
●LEDライト:これは光量の調整や、照射時間が設定できるのでとてもお勧めです。
照射時間は24時間周期で自動的に着けたり消したりしてくれるタイマー付きなので手間も掛かりません。特に仕事が忙しくて植物の世話をしてあげられない方にお勧めです。
●育苗ヒーター:雰囲気温度を5℃から10℃上昇させてくれます。
この商品では、室内が15℃程度で使用した場合、大体20~25℃に設定できます。
アガベの種が発芽し始めると言われている25℃前後で管理できるのでお勧めです。
種蒔きから発芽までは大体3日から1か月程度
種の鮮度や光、温度、湿度の条件にもよりますが、早くて3日遅くて1か月程度とばらつきがあります。
特に、発芽管理では土が常に湿っている状態を維持するようにしてください。
発芽後に株は絶対に移動させないようにすること!!
この記事で最も伝えたかったことがこれです。
なぜなら、発芽後の根は特にデリケートだからです。
種を撒いた場所が悪かったとか、別の容器に移動させたいと思うこともあると思いますが、可能な限り移動させないことをお勧めします。
根が非常に弱く、少しでもダメージを与えると枯れる原因になり易いので注意が必要です。
発芽後、葉が5枚程度に成長するまでは常に土は湿らせた状態をキープするようにしてください。
5枚程度葉が展開してくれば、大人のアガベと同じような管理に切り替えて問題ありません。
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