植え替えってナニ？そんな人も結構いると思います。
何を隠そう私もアガベを育て始めるまで植え替えなんて知りませんでした。
水遣りとか日当たりとかももちろん重要ですが、それと同じくらい植え替えも重要です。
実は、植え替えをしないと、調子を崩して最悪枯れてしまう可能性があります。
ドーモ人柱冨蔵です。
100株以上アガベを育てた経験から、アガベを枯らさず育てる方法や育成のコツを発信してきます。Twitterでは植物育成に役立つ方法を発信していきますので、気軽にフォローください Twitterアカウント⇒@Tommy_steel_ht
この記事では植え替えの重要性や、いつ植え替えすればいいのか解説していきます。
この記事を読めば、植え替えによってアガベの調子を崩すことなくすくすく育てることができます。
植え替えってそもそもどんなこと？
植え替えは、やることは単純に土を変えるというだけ。
やることは単純ですが、実はこれには沢山の意味があるんです。
ナゼ植え替えしないといけないの？
植物の根にとって、土の中の環境が悪いと良く育ちません。
良く育たないどころか、最悪植物が枯れます。
植え替えないと
・根が詰まって水はけが悪くなる
・栄養分が少なくなる
・病気になる
このような悪影響を及ぼします。
ひとつずつ説明すると、
土の水はけが悪くなる
このように、土の形が崩れて、崩れた土が粒と粒の隙間を埋めるので水はけが悪くなります。
特に、アガベやサボテン等、多肉植物を育てている方は、
赤玉土、鹿沼土を使う方が多いと思います。
実は、このタイプの土は月日を追うごとに形が崩れていくという特徴があります。
ですので、崩れにくい硬いタイプの土を使うか、植え替えの頻度を増やす必要があります。
ですが、植え替えは株にダメージを与えるので、高価でも硬いタイプの土を使うことをオススメします
鉢の底が一番形が崩れやすいから、崩れていることに気が付きにくいよ
根が詰まって水はけが悪くなる
根が張ってくると、鉢の中を埋め尽くしてしまうので、土同様水はけが悪くなります。
水はけが悪くなると、根が腐ってしまって植物が枯れてしまう恐れがあります。
特にアガベは根を良く伸ばす植物なので、知らず知らずの間に根鉢になってたってこともあります。
特に良く成長した株なんかは比例して根も張っているから根鉢のリスクが高まるよ
養分が少なくなる
植物を鉢に植える際に元肥を入れていると思います。
種類にもよりますが、１年も経てば大抵の肥料は無くなっています。
当然、肥料が無いと当然植物の生育は悪くなります。
病気になる
実は、長い間使用していた土の中には雑菌が繁殖しています。
繁殖する菌の中には病原菌も含まれるので、そのまま土を使用すると新しい環境にも
病原菌を持ち越すことになります。
少なくとも、新しい土を使えば土の中に繁殖していた菌はリセットされます。
菌は目に見えないので、一見使えそうに見えますが新しくすることをオススメします。
植え替えは何をすればいいの？
植え替えでやることは主に、
・根の処理
・鉢のサイズアップ (※必ずやる必要は無い)
・元肥の追加
この４つです。
それぞれ解説していきます。
先ずは
土の交換
まぁ当たり前ですが。
アガベの場合、サボテン用の培養土に交換すればOKですが、
自分で配合にトライすることをオススメします。
なぜなら、いろいろ考えて工夫することが園芸の楽しみの一つだと思うからです。
失敗から学ぶことが多い園芸の世界。
脳死で何も考えずに枯らすよりも、工夫して枯らした方が何倍も上達します。
根の処理
画像のような茶色の根は死んでいることが多く、水を吸えません。
それどころか、排水性を妨げるので百害あって一利なし状態です。
なので、どんどんカットしていきましょう。
茶色い根の中には生きている根もありますが、それを見極めるトレーニングと思えばOKです
鉢のサイズアップ
これは必ずする必要は無いのですが例えば、
・見るからに鉢のサイズが小さい
そんな場合は鉢のサイズを大きくした方が、植物の生育は良くなるでしょう。
特に、根が元気な株の場合、直ぐ根鉢になる可能性が高いので、
そうなる前に予め大きめの鉢に植えておくことをオススメします。
アガベ等の良く根が張る植物は、鉢が深い”深鉢”にした方が生育が良いよ～
元肥の追加
買ったままの鉢に植えていた場合は何のこっちゃって感じだと思いますが、
植物を土に植える際に、ゆっくり溶けて効いていく肥料を土に混ぜ込みます。
大体効果は半年から一年なので、植え替えるタイミングで肥料を土に混ぜます。
赤玉土はリン酸を吸収するので、赤玉土を使う場合はリン酸の配分が高い肥料を使いましょう
いつ植え替えすればいいの？
これは時と場合によります。
問題無く生育しているアガベの場合、
・秋 （９～１０月）
何故この時期かと言うと、根が良く成長する季節なので
植え替え時に根を切ってしまったとしても直ぐ根が生えるからです。
根が成長しない真夏や真冬に植え替えると調子を崩すことがあります。
植物の根が成長する時期に合わせて植え替えをしましょう
但し、この成長期じゃなくても植え替えした方がいい場合があります。
それは、明らかに調子を崩している場合です。
葉っぱの具合から見て”病気っぽい”とか、”虫食いの跡がある”という場合を除くと、
大抵土の中に原因があることが多いです。
一度抜いてみて状態を確かめることをオススメします。
注意しないといけないことは？
植え替えの時期、土の配合を間違えなければ、育成環境が改善することは間違いありません。
一つ注意するとするなら、調子を崩していて、ようやく調子が良くなってきたような株は
少し様子を見てから植え替えをした方がいい場合もあります。
というのも、そういう場合は大抵根が良く育っていなかったりするので、
それなのに根を千切るような行為は逆効果になります。
普段から様子を観察して植え替えするかどうか考えてみましょう
まとめ 失敗してもいいからチャレンジしよう
植え替えは、育成環境を変えるいい機会です。
・逆にもう少し水持ちを良くしたい
・硬質の赤玉を試してみたい
こういうことは植え替えする時でないとできません。
良かれと思ってトライした結果失敗するかもしれませんが、
それも園芸スキルの向上と割り切ってどんどんトライすることをオススメします。
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