アガベに硬質の赤玉土が最適な理由は、
ずばり”植え替えを減らせる”に尽きると思っています。
植え替えを減らせるっていうことは、
つまり根をいじくる(方言かな?)回数が減らせる
っていうことの裏返しなんです。
これって、植物をのびのび育てるためにはめちゃくちゃ重要なこと。
![](https://i0.wp.com/tommy-steel-heart.com/wp-content/uploads/2022/03/d160a53f71104dc4e5ed3c300ba3ba79.jpg?resize=96%2C96&ssl=1)
ドーモ人柱冨蔵です。
100株以上アガベを育てた経験から、アガベを枯らさず育てる方法や育成のコツを発信してきます。Twitterでは植物育成に役立つ方法を発信していきますので、気軽にフォローください Twitterアカウント⇒@Tommy_steel_ht
この記事では赤玉土の特長と、硬質タイプが何故アガベに必要なのか解説します。
この記事を読めば赤玉土の悪影響でアガベを枯らしてしまうリスクを減らすことができます。
先ずは赤玉土の特長
アガベに使う用土って一般的には
・日向土
・鹿沼土
・軽石
・バーミキュライト
・パーライト
この辺りがよく使われる方が多いと思います。
それぞれの特長を表に表すと
赤玉土 | 日向土 | 鹿沼土 | 軽石 | バーミキュライト | パーライト | |
排水性 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
保水性 | 〇 | × | 〇 | × | 〇 | 〇 |
保肥力 | 〇 | × | 〇 | × | 〇 | × |
崩れ難さ | × | 〇 | △ | 〇 | 〇 | 〇 |
比重 | 大きい | 小さい | 小さい | 小さい | 小さい | 小さい |
見てわかる通り、アガベは乾燥を好む植物なので排水性を高める土が良く採用されます。
これを見ると、赤玉土ではなく鹿沼土やバーミキュライトでもよさそうに見えますが、
比重が大きいというのが他には無い赤玉土の特長になります。
赤玉土以外の他の土(軽石は土なのかは置いておいて)は、どれも比重が軽いですよね?
比重が重いと株が不安定にならないというメリットがあるため、一定の割合で赤玉土が入れられます。
![人柱冨蔵](https://i0.wp.com/tommy-steel-heart.com/wp-content/uploads/2022/03/cropped-d160a53f71104dc4e5ed3c300ba3ba79.jpg?resize=512%2C512&ssl=1)
鹿沼土に比べて苔が生えにくいので、見た目も悪くなりにくいよ
水捌けが抜群(メリット)
赤玉土以外の他の用土とメリットが被りますが、
赤玉土も水捌けがよく、乾燥を好むアガベには適しています。
保水性が高い(メリット)
表面に無数の穴が開いているので、そこから水を多く取り込めます。
取り込んだ水をある程度保水するので、一定期間鉢の中に水を留めておくことが可能
そうすることで、根が水を吸う期間を確保できるので水遣りの頻度は減らせます。
日向土や軽石等と比べると、明らかに乾くまでの時間は長いです。
![人柱冨蔵](https://i0.wp.com/tommy-steel-heart.com/wp-content/uploads/2022/03/cropped-d160a53f71104dc4e5ed3c300ba3ba79.jpg?resize=512%2C512&ssl=1)
保水性が低過ぎると、水遣りの頻度がめちゃくちゃ増えて大変です
保肥力が高い(メリット)
保肥力が高いので、液肥や元肥も蓄えてくれるよ♪ということですが、
そもそも
保肥力(ほひりょく)とは、土壌がどのくらい肥料分を保持できるかということをさします。
ということは、つまり水と同じで根が肥料を吸うまで蓄えておけるということです。
元々リンが多く含まれる肥料を選んだ方がいいです。
リンの配合が多いオススメの肥料を載せておきます。
比重が大きい
これはメリットでありデメリットでもあります。
メリットは比重が大きいと土が重いので、根が張っても株がぐらつかず安定します。
逆に土が重いデメリットは、
・そもそも袋が重いので運搬が大変
という点です。
特に、赤玉土を入れすぎると、鉢の下の方の土は潰れ易くなって排水性が悪化してしまいます。
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鉢のサイズが大きくなればなるほど鉢の下の方の土が潰れる可能性が高まるよ
潰れ易いこと(デメリット)
軽石や日向土、鹿沼土に比べると圧倒的に潰れ易いです。
特に、水を吸った状態で指でつまむと、結構簡単に潰れてしまいます。
潰れるとどうなるか。
潰れてしまうと、粒と粒の間の隙間が埋まってしまって、
排水性が悪化してしまいます。
![人柱冨蔵](https://i0.wp.com/tommy-steel-heart.com/wp-content/uploads/2022/03/cropped-d160a53f71104dc4e5ed3c300ba3ba79.jpg?resize=512%2C512&ssl=1)
保水性も高いので、水が抜けなくなると一気に水捌けが悪くなってしまいます。
じゃあ入れなければいいんじゃない?と思うかもしれませんが、
・ある程度水を留める保水性
・肥料を効かせるための保肥力
・株を安定させるための比重の高さ
この4つの効果を得るためにバランスが最もいいのが赤玉土です。
なので、デメリットはあるもののメリットが大きいので使わざるを得ない。そんな土です。
潰れ易いというデメリットを払拭したのが今回紹介する”硬質の赤玉土”です。
即ち、もう最強ということ。
硬質の赤玉は兎にも角にも崩れにくい
そりゃわかるよ?読めるよ?硬質くらい。
自分は”二本線”と呼ばれる硬質の赤玉土を使用しています。
申し訳なさ程度にしか書いてない”硬質”の文字
もうね、この”AKADAMA”という文字いらんから、でっかく”硬質”って書いてくれって思ってます。
なにローマ字でオシャレ感出してんねんと常々感じてます。そこちゃうやろと。
硬質赤玉土の一番のメリットは
植え替えの頻度減らせる
何度も言いますが、硬質の赤玉なら植え替えの頻度が減らせます。
これはアガベ育成においてめちゃくちゃ重要なこと。
例えば、普通の赤玉土を使うとどうなるか。
②段々と水捌け悪くなって株の調子崩れる
③見た目じゃ原因わからんから調査のために土から抜く
④粒が崩れて水捌け悪くなってるのに気が付く
⑤再度植え付け
こんな感じで最悪一年に何回も土から株を抜いて調査することもしばしば。
土から株を抜く度に、細かい根が千切れるので段々調子が悪くなるのは想像にた易いと思います。
![人柱冨蔵](https://i0.wp.com/tommy-steel-heart.com/wp-content/uploads/2022/03/cropped-d160a53f71104dc4e5ed3c300ba3ba79.jpg?resize=512%2C512&ssl=1)
笹の雪なんかは根をいじると一気に調子が悪くなったりします
それが一株、二株ならまだいいですが、数十、数百ならどうでしょう。
考えただけでゾッとしますよね。
そんな株にとっても悪影響で、植え替えで自分の時間が取られることを
”硬質の赤玉土”に変えるだけで問題を解消できるならいいと思いませんか?
但し、いいことばかりではありません。
というのも、
少し値段が高い
これはしゃーないです。
例えば大体普通の赤玉土が300円~400円程度なのに対して、
値段は倍以上することが多い印象ですね。
なぜなら、そもそも赤玉土は関東地方でしか取れない。
加えて、硬度を高めるために焼いたりするため手間が掛かっているので
どうしても高くなってしまいます。
赤玉土とは
調子を崩して抜いた後の土は捨てるので、どっちがお得とも言えないかも。
兵庫県西部限定になりますが、相生園芸店でも購入できます。
但し、普通のホームセンターでは売ってないことが多いので、
近くのホームセンターに無い場合はネットでも購入できます。
まとめ 少し高くても長い目で見れば硬質の赤玉土はオススメ
これを使用する前は、年に3回程度植え替えていましたが、
硬質の赤玉土に変えることでアガベの植え替えは年1回で済んでいます。
根詰まりで調子を崩す株が減って、生育も申し分無いです。
たった数百円の違いですが、無駄な植え替えで調子を崩すことを思えば、
むしろ安いと感じると思います。
騙されたと思って是非一度お試しください。
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