アガベって特徴的な選抜種は高価ですよね。
数万円ならかわいいもんで、中には子株で数十万円もするようなものもあったりします。
子株ならなんとか買えたとしても、未発根の場合は根を出させるための”発根管理”と呼ばれる儀式が必要です。
この発根管理中に葉が腐ってしまって、対処を間違えるとそのままサヨナラなんてこともザラにあります。
ドーモ人柱冨蔵です。
100株以上アガベを育てた経験から、アガベを枯らさず育てる方法や育成のコツを発信してきます。Twitterでは植物育成に役立つ方法を発信していきますので、気軽にフォローください Twitterアカウント⇒@Tommy_steel_ht
この記事では、発根管理中に葉が腐ってきた場合の対処方法について解説していきます。
この記事を読めば、未発根株を腐らせてしまう可能性を極力減らすことができるようになります。
何で腐るの?
アガベが腐る原因は大きく二つあります。
・葉の中の水分の温度が上昇して組織を破壊する(いわゆる蒸れ)
特に、発根管理中において気を付けないといけないのは、
葉の中にカビや雑菌等が繁殖して腐るケースです。
外気温が30℃以上になってくると、菌の繁殖が活発になって一気にやられちゃうこともあります。
腐りやすい季節【夏(梅雨)と冬】
特に温度が高くなる夏(梅雨時期)は、
・葉の水分温度が上昇して細胞が壊れやすい
いわゆる最悪な状態なので、発根管理する場合は特に注意が必要な時期です。
実は冬も腐りやすいんです。
というのも、気温が低いとアガベは休眠期になるため、発根管理が長丁場になる場合が多いです。
なので、長時間多湿の状態になって菌が繁殖し易くなってしまいます。
発根まで2,3か月掛かることもザラにあるので発根までに腐ることもしばしば
腐ったらどうすればいい?
私が発根管理中に葉が腐ってきた場合の対処法を試す順に解説します。
先ずは、
幹部を一部切除する
こちらの株は発根管理中のものではありませんが、
葉の一部が腐ってきたので腐っている部分だけ切除しました。
気付くのが早ければ切除する範囲も小さくて済むので、
日々のチェックが有効になります。
子株の場合、体力があまりないので葉っぱを一枚全部剥いでしまうだけで弱ることが多いです、、、
ちなみに、切除した断面から細菌が浸入する危険も伴うので、
ダコニール等の殺菌剤を塗ることを忘れずやりましょう。
私は液体タイプを愛用しています♪
葉っぱ毎取る
切除では腐りが止まらなかったり、気付くのが遅れて広範囲腐っている場合は、
心が痛いかもしれませんが躊躇せず剥ぎましょう(枯らすよりマシ)。
その際、念のため一度乾燥させて発根管理をリセットした方がいいと思います。
※リセットとは、3日~1週間程度株を十分に乾燥させることを言います。
植え替えする
こちらは発根管理中のことではなく、既に根が張っている株に腐りが見られた場合の対処になります。
土が乾燥し難い状態になっている場合、水分過多で腐ることもあります。
なので、水はけの良い(粒度の大きい)土に植え替えて様子を見てみましょう。
便利なアイテム紹介
腐った場合は一刻も早く対処する必要がありますが、
万が一腐っても直ぐ対処できるように私がオススメするアイテムをいくつか紹介します。
殺菌剤(ダコニール)
前章でも出てきましたが、幹部に塗ったり、予め未発根株を殺菌する際にめちゃくちゃよく使います。
兎に角何かあったらダコニール塗っておくっていう感じの使い方をしています。
サーキュレーター
こちらの商品の使い方は、株を急速乾燥させたり、淀みがちな空気を循環させるのに使用します。
サーキュレーターは発根管理時だけではなく、常日頃から使用するものなので
電気代の安いDCモータータイプを一台持っておくことをおすすめします。
ロックウール
こちらはあまりピンとこないかもしれませんが、
発根管理において雑菌は天敵です。
ロックウールを使えば無菌状態で発根管理をスタートさせることができるので、
雑菌の繁殖防止に効果的です。
まとめ 腐らせなければいつかは発根する
私が発根管理する場合、腐って枯らすリスクを極力取りたくないので、
比較的乾燥した状態で管理するよう心掛けています。
その場合はもちろん、水耕等多湿な環境よりも発根は遅いですが、
大切な株を枯らすよりもいいよね。という考え方です。
ですが、注意していても腐るときは腐りますので、焦らずに様子をよく観察して対処しましょう。
私がオススメする発根管理の記事を載せておきますので、お困りの方は一読ください♪
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