アガベを育てる人は拘って自分で培養土を作って使用している方が多いと思います。
良く使用されている土の中でも、硬質の赤玉土は良く話題に取り上げられますが、
鹿沼土ってあまり話題にならないですよね?(むしろ全く使わない人もいるくらい)
実は、この鹿沼土はアガベ等の多肉植物にとって赤玉土と同じくらい重要な用土なんです。
ドーモ人柱冨蔵です。
100株以上アガベを育てた経験から、アガベを枯らさず育てる方法や育成のコツを発信してきます。Twitterでは植物育成に役立つ方法を発信していきますので、気軽にフォローください Twitterアカウント⇒@Tommy_steel_ht
この記事では、鹿沼土の特長を赤玉土と比較して解説していきます。
この記事を読めば、アガベに適した鹿沼土の使い方をマスターすることができます。
アガベ用の培養土について
アガベ用に配合する土の候補として、
・鹿沼土
・日向土(軽石)
・くん炭
・バーミキュライト
・パーライト
このあたりが良く使われています。
自分もアガベ虎の巻を読んでなるほど!!そうすればいいのね♪
って脳死で配合してました。
アガベ虎の巻↓
アガベって育て方でだいぶ形変わるし、調子を崩したりします。
その中でも土は結構試行錯誤するポイントで、
どういうときに使うのかということを理解した上で使用することをオススメします。
アガベ虎の巻には土の配合が書いてあるけど、鵜吞みにせず試行錯誤することがポイント
鹿沼土と赤玉土との違い
どちらもメインの用土(配合の割合が高い用土)にされやすい土です。
ですが意外に特長が異なるので、よく理解して使いましょう。
鹿沼土 | 赤玉土 | |
排水性 | ◎ | ◎ |
保水性 | ◎ | ◎ |
保肥力※ | × | ◎ |
崩れ難さ | ◎ | × |
比重 | 小さい | 大きい |
pH | 酸性 | 酸性 |
※保肥力というのは土が肥料を蓄えられる力のことで、保肥力が高いと沢山肥料を蓄えられるよ
注目すべきは、、、
保肥力が低い
実は赤玉土に比べて鹿沼土は肥料を蓄える力が弱いです。
え、、、せっかく肥料あげてるなら沢山蓄えた方がいいんじゃないの?
って思いますよね。
確かに肥料を良く欲しがる草花もあります。
ですが、アガベ等の多肉植物はそこまで肥料がいりません。
むしろ肥料のやりすぎで枯れてしまうケースもあります。
なので、赤玉土だけを配合してしまうと、肥料の持ちがいいため逆に調子を崩す要因になります。
肥料という愛情を注ぎ過ぎて根が枯れてしまうこともあるよ
水を吸っても崩れ難い
鹿沼土最大の特長は何といっても水を吸っても崩れ難いことにあります。
というのも、硬質の赤玉土は崩れ難くはなっていますが、
一般的に赤玉土は水を含むと極端に崩れ易くなります。
赤玉土が崩れてしまうと、粉状になるため排水性が極端に悪化して根腐れの要因になります。
大きい鉢の場合、底の方の赤玉土は比重の高い赤玉土に圧縮されて極端に崩れやすくなるので、
比重の小さい鹿沼土を配合して土全体の重みを軽くしてあげましょう。
赤玉土の配分を増やしたい場合は崩れ難い硬質の赤玉を使うことをオススメします
使用の際注意すべきポイント
鹿沼土を使用する上で注意するポイントは3つ
・苔が生えたら取り除くこと
・アルカリ性の用土を配合すること
分球された土を使用すること
サイズが調整されていない鹿沼土はサイズが極端です。
大きいものだと3~4cmのものもあれば、小さいもので1mmのものも配合されています。
これだと非常に使い難いので、サイズが調整された商品を購入することをオススメします。
鹿沼土は中粒が排水と保水のバランスが良いと思います
苔が生えたら取り除くこと
何故か鹿沼土は赤玉土に比べて苔が生えやすいです。
特に鉢の表面にあると結構良く生えます。
この特長を嫌って鹿沼土を使わない方も多いくらいです。
何故取り除いた方がいいかと言うと、苔が生えることで通気性が悪くなるからです。
どういうことかと言うと、水を排水するために鹿沼土の表面には無数の穴が開いています。
その穴を苔が生えて塞いでしまうので、排水性が悪くなってしまうんです。
苔は胞子で増えるので、早めに取り除いて他の鉢に胞子が飛ばないように対策しましょう
精密タイプのピンセットは一つ持っておくと葉の間の土を取るときにも役立つのでオススメ
アルカリ性の用土を配合すること
赤玉土もそうですが、鹿沼土は酸性です。
なので、両方配合すると鉢全体の酸度が高まってしまいます。
植物は大体弱酸性が良いと言われているので、酸性が強い用土から弱酸性に変えてあげる方がいいです
どうやって変えるのかと言うと、用土に
・くん炭
を配合して酸性に傾いた用土を弱酸性にしてあげましょう。
私は結構ずぼらなので、大体10%くらいくん炭を配合してます。
どのくらい入れればいいのか絶対知りたい!!って方は理科の実験でお馴染み
”リトマス紙”を使って調査しましょう。
まとめ 鹿沼土も用途に合わせて配合しよう
アガベの用土は基本的には硬質の赤玉土をベースに配合すればいいと思います。
苔が生えて見栄えは悪くなりますが、鉢内の環境調整に重要な用土です。
鹿沼土は赤玉土のデメリットを補うバランサーという位置付けで10~30%程度配合しましょう。
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