アガベを植え替えた後に調子を崩してしまって、
最悪の場合枯らしてしまった経験はありませんか?
実は、植え替え直後のアガベは結構デリケートです。
可能な限り調子を崩さないように正しく管理しましょう!
ドーモ人柱冨蔵です。
100株以上アガベを育てた経験から、アガベを枯らさず育てる方法や育成のコツを発信してきます。Twitterでは植物育成に役立つ方法を発信していきますので、気軽にフォローください Twitterアカウント⇒@Tommy_steel_ht
この記事では、アガベを植え替えたときに注意すべきことを解説します。
この記事を読めば、何故植え替え後にアガベが調子を崩してしまったのか理解することができます。
アガベの根の役割について
植え替えという行為は、植物にとって命ともいえる根を触ることです。
ですので、その根についてしっかり理解した上で、
後半に解説する注意点を読んでください。
そうすることで、より理解が深まると思います。
アガベの根はひげ根
アガベは単子葉植物なので、根はひげ根と呼ばれるランダムに根が生えるタイプです。
単子葉植物(たんしようしょくぶつ)とは、被子植物のうち、1枚の子葉を持つことで特徴づけられている植物の一群のことであり、双子葉植物としばしば対比される。
ですが、中でも太い根や細い根があるので、双子葉植物のような根の役割があると思っています。
主根
リュウゼツラン科のアガベは単子葉植物なので、基本的にはランダムに根が生えるひげ根タイプです。
ひげ根タイプの草は地下に向かって真っすぐ伸びるような主根はありません。
なので、主根という概念は無いのですが、確かに画像のように太い根が存在します。
このような根は水も吸いますが、株が安定するように固定する機能があります。
なので、こういう根が張らないと風で株が煽られたときに細根と呼ばれる細い根がブチブチ切れます。
根が切れると水が吸えなくなるので調子が崩れる可能性が高いです。。。
細根
この呼び名もひげ根タイプのアガベには概念がありません。
ですが、確かにアガベには太い根、細い根両方あります。
細い根は双子葉類でいうところの細根にあたると考えています。
この根は水を吸い上げることがメインの役割です。
この根が良く張ればどんどん水を吸うことができるのですが、
植え替えのタイミングでは丁寧に土を崩したとしてもブチブチ切れます。
主根が不安定でもブチブチ切れるので、根が張るまで結構な長い間安静が必要です
根毛
根の先端からやや離れたところに産毛のような根が生えている場合があります。
これも細根のように水を吸収するために生えてきます。
・水を沢山吸うために表面積を増やしている
という特徴があります。
細根を知らないとカビと勘違いしてしまいがちなので注意しましょう!!
植え替え後に枯らさないために注意すること
それぞれの根の特長を理解した上で注意点を説明します。
こちらの記事に植物が育つ仕組みみたいなことを書いていますので、
読んでいただくとこの後の内容が理解し易いと思います。是非ドーゾ
直ぐ水を遣らない
植え替え直後は根が千切れているので、千切れた断面から菌が浸入し易くなっています。
実は、水を介して菌が浸入することで病気になったりジュレたり(葉が透明になる現象)します。
直ぐ直射に当てない
根が千切れた状態だと水が吸えないので、十分に光合成できません。
光合成は
・根からの養分
この二つのバランスが良いことではじめて成り立ちます。
ですが、根が無いと根からの養分が吸えないのでちゃんと光合成することができません。
光合成できないとどうなるかというと、
①葉が赤くなって日光を遮ろうとする
②それでも遮れない場合、葉緑体が壊れて葉焼けする
急速に葉焼けすることもあるので注意が必要です!!
直ぐ風に当てない
風?なんで?と思うかもしれませんが、風も確実に悪影響を及ぼします。
どういうことかというと風は
・細い根が千切れる(株が安定しない)
植物は葉の裏にある気孔から水分を蒸発させることで、
根から水分や養分を吸収しています(ストローで水を吸う感じ)。
そのことを”蒸散”といいます。
根が千切れているので、まともに水が吸えない状態なのに風によって乾燥は進むので、
アガベからどんどん水分が蒸発していって乾燥して干からびてしまいます。
乾燥しても株は死なないので、水を遣ったり直射に当てるよりはまだマシ
管理を植え替え前に戻す目安
根がちゃんと張るまで軒下とかで安静にしておいたらOK♪
いや”OK♪”って言われても見えんからわからんがな、、、
となると思うので、私なりの考え方を述べておきます。
これまでの経験上、中心の成長点に動きがあるまでは直射日光とか風には当てない方がいいです。
水は植え替え後1週間~10日くらいあけてからやるくらいでOKです。
植え替えの方法は以下の虎の巻に詳しく書いているので、参考にしてみてください。
まとめ 株毎に見極めが必要
植え替え後の水遣りに関しては傷口が癒える1週間~10日程度放置しておけばいいですが、
日光や風は根の張り具合によりけりなので明確な日数の目安はありません。
ですので、よく株の状態を観察して見極めてから日光や風に当ててやりましょう。
但し、あまり過保護にし過ぎると徒長の原因にもなるので、思い切りも大切です
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